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肘頭インピンジメント

肘頭インピンジメントは上腕三頭筋が弱いとなりやすい

少年野球などでよく見られるインピンジメントは肩に多いのですが、しかしインピンジメントは肩だけではなく、肘にも起こるため注意が必要です。

インピンジメントとは衝突するという意味なのですが、肘の場合、トップポジション付近で肘を曲げ過ぎてしまい、肘が頭の高さで、手部が首の高さというフォームや、投球動作のどこかで肘を完全に伸ばし切る動作が入ってしまうと発症しやすい症状です。肘のインピンジメントの場合、「肘頭(ちゅうとう)インピンジメント」がほとんどだと思います。

野球肘とスライダー

スライダーを投げると野球肘になりやすいというのは本当なのか?!

スライダーを投げると肘が下がったり、肘を痛めることが多いから投げない、というプロ野球選手たちがいます。ですが結論から言うと、正しい投げ方でスライダーを投げていれば肘を痛めるリスクを余分に高めることはありません。

スライダーを肩関節の外旋や、肘の回外によって投げてしまうとすぐに野球肘になってしまいます。特に肘の回外が加わっていると危険度は大幅に高まります。

野球肩野球肘を自分で治す

野球肩野球肘を自分で治すのは、完治と言われた後で!

野球肩野球肘は自分で治すことができます。ただし、それをするのはお医者さんにしっかりと治療をしてもらい、「完治」と言われてからにしてください。

完治する前に無理して動いてしまうようなことがあると、治せるものも治せなくなってしまいますし、それどころか悪化してしまうことだってあります。

ですので「完治」と言われるまでは、動作改善をするにしてもスローモーションで、絶対に患部に負荷がかからない状態で行うようにしましょう。

フォークボールは肘を痛めやすい

球速が速いフォークボールの使い手は要注意!

変化球の中で、もっとも肘を痛めやすいのはフォークボールやスプリッターだと言えます。フォークボールの投げ方は特殊で、人差し指と中指を大きく開き、そこにボールを挟み込むことによってボールの回転数を減らし、ホームプレートの手前でボールを落下させていきます。

ストレートのアヴェレージ(平均速度)が速いフォークボールの使い手ほど肘を痛めやすくなります。プロ野球や、メジャーに渡った速球派のフォークボールの使い手のほとんども肘の手術を経験しています。

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松坂大輔投手の肘痛の原因は親指にあった?!

平成の怪物と呼ばれた松坂大輔投手も、いよいよ引退してしまいますね。なんとか200勝まで頑張ってもらいたかったのですが、体の方がもう限界だったようです。

松坂投手も肘を痛めた経験があるわけですが、僕はプロコーチとして、その原因はボールを握る際の親指の使い方の変化にあったのではないかと見ています。

野球肘

助走をつけられる野手の肩への負荷は確かに小さい

時々、野球肩野球肘はピッチャー以外は心配いらないと勘違いされている親御さんがいらっしゃいます。「肩肘を痛めないようにうちの子にはピッチャーはやらせない」と考えている親御さんも一定数いらっしゃるようですが、これは間違いです。

確かに球数という面を考えればピッチャーが一番肩肘を痛めるリスクが高いわけですが、しかし他のポジションであってもキャッチボールからノック、ボール回しなどの練習をトータルで考えると、かなりの球数になっていきます。

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なぜ変化球を投げると肘を痛めるのか?!

野球肘の原因が変化球にあるとはよく言われることですが、これは正解であると同時に不正解でもあります。正しい投げ方をすれば変化球で肘を壊すことはありませんし、正しい投げ方ができていなければ多投しなくても変化球によって肘を痛めてしまいます。

スライダーにしてもシュートにしても他の球種にしても、ストレートとまったく同じ腕の振りで投げられれば肘を痛めることはありません。もちろんそのためにはまず、ストレートを肩肘を痛めにくい良いフォームで投げられるようになっている必要があるのですが💦

野球肘/内側・外側・肘頭の割合

一般的に野球肘は下記のような割合だとされています。

  • 内側型野球肘/60%以上
  • 外側形野球肘/20%程度
  • 肘頭形野球肘/3%程度
このように、肘の内側を痛めてしまうタイプの野球肘が圧倒的に多いんです。肘の内側には内側側副靱帯というものがあるんですが、この靭帯に外反ストレスがかかってしまうことで野球肘を発症しやすくなります。

肘が痛くなったことのない60%の子に野球肘の兆候

埼玉県のあるスポーツ外科の先生が病院からエコー診察をするための機器をグラウンドに持っていき、一度も肘が痛くなったことのない少年野球選手の肘をエコーで診たところ、なんと約60%の子たちに野球肘の兆候が見られたそうです。

このリサーチでも分かるように、野球肘というのは痛くなった時が発症ではないんです。発症した瞬間に痛くなる子もいれば、発症して何年も経ってから急に痛み出す子もいます。そして発症から時間が経てば経つほど、野球肘の重度は重くなる傾向にあります。

そして野球肘はできるだけ早く見付け、できるだけ早く治療した方が治りやすくなります。こう考えると、肘が痛くなかったとしても、親御さんは一年に1回程度はお子さんの肘をスポーツ外科の先生に診てもらった方が良いと言えます。

野球肩野球肘の治し方

あらためまして、自己紹介

はじめまして。僕のことは気軽にカズコーチと呼んでください。僕は2010年1月から野球専門のプロフェッショナルコーチとして、プロ野球選手の動作改善や自主トレサポート、データ分析をしたり、野球選手を支えるスポーツ外科の先生、理学療法士、トレーナーへの動作改善に関するテクニカルサポート、そして子どもたちが肩肘を痛めないように投げ方の個別レッスンを行っています。

よく「野球が好きで空いた時間でコーチをしている」と思われることもあるんですが、僕の場合はコーチを100%本業にしています。そして他野球塾のコーチたちよりも、はるかに多く野球動作の科学について勉強・研究をしてきました。