支点の位置を間違って投げてしまうと野球肩のリスクが増大する!

  • 投稿日:
  • カテゴリ:
22987873_s.jpg

軸は工藤公康さんも間違っている投球動作の支点

野球肩になってしまう原因として多いのが、投球モーション内での支点の位置を間違っているケースです。実はこれ、工藤公康さんもテレビで間違ったことを仰っていました。

工藤公康さんはスローイングアームの軸を支点にすると仰っていましたが、実際的に軸を支点にして投げてしまうと肩関節を水平内転(腕を真横に伸ばした状態から、前ならえの形になるよう肩を動かす動作)させないとボールを投げられなくなってしまうんです。

そしてボールをリリースする前に肩関節を水平内転させてしまうことにより、ボールリリース時にかかる肩への負荷が大きくなります。そしてメカニクス的には軸を支点にし、肩関節を水平内転させてボールを投げると、かなり高い確率(9割方)で肘が下がるようになります。

そして肘が下がった状態で投げても強いボールは投げられないだけではなく、棘上筋という肩のインナーマッスルに高い負荷がかかるようになり、野球肩を発症してしまいます。

感覚と実際の動作が一致していないプロ野球選手たち

工藤公康さんはテレビでは軸を支点にして投げると仰っていましたが、しかし工藤さん自身は軸を支点にして投げてはいなかったと思います。ちゃんと右股関節を支点にしてボールを投げているように見えます。だからこそあんなに長い間プロ野球選手を続けることができたのです。

プロ野球選手が投げ方を教えている際、その選手の感覚と実際の動きが大きく食い違っていることがほとんどなんです。

僕はプロコーチとしてこれまで、数え切れないほどのプロアマの投手を見て来ましたが、本人が頭の中で思い描いているフォーム(感覚)と、実際のフォームが一致していたのは杉内俊哉投手くらいでした。

そのため杉内投手は自分のフォームをビデオでチェックする必要がなく、実際ビデオでフォームチェックすることもほとんどなかったそうです。しかし一致していない他の投手(こっちが普通)はビデオでフォームチェックをしなければ、自分の投げ方を正確に把握することはできません。

工藤公康さんのケースでも、工藤さん自身は軸を支点にしているつもりでも、実際は右股関節を支点とする正しい投げ方をしていました。しかしテレビでは「軸を支点に」と言ってしまったのは、きっとまだバイオメカニクスを勉強される前だったからなのかもしれませんし、ただの勘違いだったかもしれません。そのテレビの映像はYouTubeでもかなり見られているようなので、ご覧になる際は注意が必要そうです。

支点は移動してはいけない

ボールを投げる時に使いたいテコの支点は、非軸脚側の股関節です。右投げなら左股関節、左投げなら右股関節になります。この股関節をステップした足が着地した瞬間以降は移動させずに使っていくことにより、テコの支点として使えるようになります。

そして股関節を支点にできるようになると肩関節を水平内転させる必要がなくなるため、棘上筋などへの負荷もほとんどなくなり、肘も下がりにくくなります。

と書いても、文章だけではなかなか分かりにくいですよね?😅 その場合はぜひ僕が監修している『よくわかる!投球障害予防改善法-徹底解説ビデオ』をご覧になってみてください。野球未経験者の親御さんにもよく理解していただけるよう、分かりやすく解説しています。

投球動作におけるテコは、非軸脚側の股関節が支点、リーディングアームが力点、スローイングアームが作用点になります。支点は移動しないことがポイントとなり、移動してしまうと支点として機能しなくなってしまいます。そう考えると軸や肩はステップ後にも必ず移動していくため、物理的に支点として使うことは難しいんです。

しかし軸にしても肩にしても投球動作の最中に移動させないようにしてしまうと、肩関節を大きく水平内転させなければ投げられなくなり、野球肩になりやすい投げ方になってしまいます。

一方非軸脚側の股関節をステップの着地後以降に移動しないようにできれば、股関節の回転運動も鋭くなり、同時に軸のスピンも鋭くなり、その結果肩肘への負荷を高めることなく腕も鋭く振れるようになり、球速がアップしていきます。

もし軸や肩を支点として使ってしまっている場合は肩を痛めやすくなりますので、僕のビデオをご覧いただきながら動作改善に挑戦してみてください⚾️

にほんブログ村 野球ブログへ
他の野球ブログもチェックしてみよう!
ブログ筆者:カズコーチ
TeamKazオンライン野球塾 プロ野球選手のパーソナルコーチングや自主トレサポート、動作分析、データ分析を行いながら、子どもたちの個別レッスンも行うプロフェッショナルコーチです。
よくわかる!投球障害予防改善法-徹底解説ビデオも好評発売中!